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天才×キュレーターというか、小塚の大好きな年下攻です(^。^;)ゞ
記憶喪失モノ、再会モノでもあります。
一言でうまく言えないんですが、これは実は最初、同人誌で、自分のために書こうと考えていたお話でした。
商業誌で書くお話との違いは、すごく個人的な趣味に走った内容ということもありますが、小塚の場合、書いたお話を人に読んでもらいたいという気持ちは一緒でも、まず何よりも自分が読みたいものを自分のために書く、という時があるのです。
実は十年前、この「小塚佳哉」というペンネームを使い始めたきっかけでもある芸能邦楽系、TMのウツテツ・サイトを作った時も、イベントで久しぶりに生歌を聴いて、萌えが暴走しちゃって、どうにもこうにも吐き出さずにはいられなくなって(苦笑)、その勢いで短編を書き上げて、書いたからには、やっぱり人に読んでもらいたくて、おそるおそるサイトを作ったんですが、それは萌えが発動?した時から一週間も経っていませんでした。いやー、突っ走ってたんですね、今、振り返ってみると(赤面)
この時こそ、まさしく自分のために書いたという感じでした。
その後、初ノベルズだった「天使ノ飼育」を書き終わった頃にも、わけのわからん萌えが降ってきて、夢中になって一ヶ月ぐらいで書いた「Destiny to love」というお話がありまして、ネットに掲載してから同人誌にしたんですが、これも同じように自分のために書いたお話でした。
そんなふうに、ときどき商業的なオーダーというか、枠に収まらないような設定とか展開だと、いいや、自分のために同人で書くか、という気分になるんです。
ただ、本のあとがきにも書きましたが、あれこれと思案中だった当時、この「GIFT」というお話はわりとバッドエンドっぽい、いわゆる普通のハッピーエンドにはならない結末を考えていて、当時の仮題も「悲歌」。
もー、いかにも悲しそうな……(苦笑)
でも考えているうちに、小塚自身、悲しくなって、主人公もかわいそうになってきて、どうにか暗くない結末にならないかと試行錯誤していた頃、こんなネタがあるんですけど、とダリア文庫の担当さんに話してみたら、目から鱗が落ちるようなアイディアをいただきまして!
それで、そのアイディアをちゃっかりいただいて、ちゃんと商業的にも通用するし、小塚も書いてて悲しくならないで済むようなお話になりました。だから、もうホントに担当さんグッジョブなのですよ、いや、マジで!
実際、発達障害とかアウトサイダーアートとか、BLじゃなくてもエンターテイメントで扱うには微妙な題材なんですが、担当さんがいろいろ気を遣ってくれて、ちょっとザルなところがある小塚をフォローしてくださったので、ホントに心強かったです。
執筆にあたって参考にした資料は、こちらの
「おすすめ@かやこ」にまとめてあります。
また、作中に出てくるミュージアムの建物は、担当さんにつき合ってもらって取材に行った国立新美術館をイメージしています。アトリウムでは晴れた日、天使の梯子モドキが見られます(笑)
それと執筆中、すごくイメージだったので、エンドレスでBGMにしていたのが、映画「ラベンダーの咲く庭で」のサウンドトラック。特に、メインテーマの「ヴァイオリンと管弦楽のファンタジア」。このジョシュア・ベルのヴァイオリンが、ドラマティックでエモーショナル! フィギュアスケートの浅田真央ちゃんが、07-08シーズンのショートプログラムで使っていたので、聞き覚えのある方もいらっしゃると思います。サントラも、とてもデキがいいのでオススメです。
もしよかったら、この曲を聴きながら読んでいただけると嬉しいです。
ともかく、ものすごく書きたかったというか、個人的にとても思い入れの強いお話なので、読んでくださった方が気に入ってくれたなら、本当にそれに勝る喜びはありません。
それと、ちょっと余談になりますが。
作中に出てくるアルファの絵についての描写は、昨年、他界したわたしの父の描いていた絵をイメージしています。
ずっと趣味で絵を描いていて、会社員だった頃は通勤電車で小さなスケッチブックに色鉛筆で風景画を描き、定年退職後はいろいろな画材を手に入れ、あちこちに旅行に出かけるたびに新しい絵を描いて、とても楽しそうでした。娘の部屋で見つけたコミケットカタログを覗いて、コピックを知り、きれいな色だし、手軽でいいなあ、これは、とまとめ買いしてきた時には、ちょ〜〜っと娘の顔は引きつりましたが(^。^;)ゞ
ちょうど、この作品を執筆中、まさに追加取材で美術館を訪れていた時に容体急変という知らせをもらって、あわてて病院に駆けつけて、その翌日、亡くなったんですが、後日、遺品を片付けていた時に、たくさんのキャンバスの数に驚くとともに、さらに引き出しの奥にわたしの本があって、びっくりしました。一応、こういう仕事をしていることは話しても具体的なことは教えていなかったので、もう泣き笑いという気分でした。
本当に蛇足というか、余談なんですが、故人の想い出を話すのは供養になるというので、個人的なことなんですが、ここに書いておきます。